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どうして出社できないか

サボリでなく動けない

新型うつ病だと診断された人は出勤できなくなるという人がほとんどです。この新型うつ病は、職場と関連付けて考えられることが多いですが、実は職場以外が原因で症状を抱えることもあります。たとえば、恋人と別れてしまったときや、不倫関係の行き詰まりがきっかけでふさぎ込んでしまい同様の症状になる人もいます。これまでは、大好きだった恋人を非難してしまうなど、いつまでも苦しむ人も多いです。新しい恋愛どころか、日常生活さえも営むのが難しくなり、自宅に引きこもって過ごす人もいます。これは、人間が自分で処理できないほどの精神的葛藤という強いダメージを受けたとき、自律神経の乱れを起こすことが関係しています。そして、体にその不調が表れてくるわけです。外出しようと考えるだけで、頭痛や吐き気、めまいなどに襲われて、異様なほどの倦怠感からどうしても起き上がることができなくなります。本人は外出したい、これまでどおりに社会生活を送りたいと考えているのに、体がそれについていかないということです。こうした話を聞くと、失恋のショックで元気がなくなってしまったのなら、傷が癒えればまた、前向きになり新しい恋ができるようになると周囲の人は考えがちです。しかし、そう簡単なものではありません。この状況は、新型うつ病の症状で、職場に行けなくなってしまう人と同様になります。上司に叱責されたことが本人にとって耐えられないほど辛いことと受け止められ、精神的に強いダメージを受けたときには、体がいうことをきかなくなってしまいます。決してサボリのつもりでなく、体がいうことをきかない状況に本人は情けないと感じているわけです。通常のうつ病では、どちらかというと休職することを拒む傾向にありますが、新型うつ病の場合はむしろ休みたがります。これは、新型うつ病の人にとって、職場や上司は自分を攻撃し、体調を崩す原因となったという認識だからです。ですから、自分が治るために職場を休むことは、当然の権利だと考える傾向があります。そして、職場に対してもそれを主張する目的で、医師に診断書を求めうとすることもあります。中には、診断書を発行しやすい症状を強く訴えることもあるほどです。このように心理的逃避の要素が強いからといって深刻な病気ではないということではありません。比較的、パニック障害などを併発するケースも多く、早期治療が必要な場合もありますので注意が必要です。加えて、発達障害が背景にあり、両者が複雑に絡んでいることもあるのできちんと診断してもらう必要があります。