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特徴と予防

医療

現代の心の病を防ぐために

うつ病は昔から存在し、どの時代にも数多くの人が患ってきた心の病です。しかし、今世紀に入って新種のうつ病が現われ、これまでのうつ病と同様多くの人がこの「新型うつ病」に苦しんでいます。現代人の約半数がこの新型うつ病の患者あるいは予備軍であると言われるほど、他人事では済まされない現代病の一つになっています。新型うつ病を理解するために、これまでの一般的なうつ病との差異を理解することが必要です。うつ病に多い患者は、真面目で責任感が強い中年男性です。仕事に熱心に取り組んでいる中でストレスがたまり、うつ病になるというイメージが広く定着しているのは、このような患者が多いからであると考えられます。一方で、新型うつ病になりやすいのは、他人からの評価を気にしやすく、自己主張が控えめな若い女性です。これまでのうつ病のイメージとは異なる患者が多いのが特徴です。続いて理解しておきたい差異は症状です。うつ病と言えば、何事にもやる気や興味が失われてしまい、憂鬱な気分が続くのが一般的なイメージです。新型うつ病の患者も似た傾向がありますが、好きなことや都合のいいことがあると気分が明るくなる点と、不安が強くなりイライラや怒りが強くなる点が特徴的です。症状が出る時間帯にも大きな差異があります。午前中に最も気分が落ち込み、ピークを越えた午後にも憂鬱な気分が継続し、夕方に少し症状が改善されるのが一般的なうつ病の特徴です。新型うつ病では、夕方から夜にかけて気分の落ち込みがひどくなり、深夜に不安が高まり涙を流し続けることもあります。一般的なうつ病とは異なるいくつかの特徴を持つ新型うつ病ですが、予防という点から考えると共通点があります。軽い運動をすることで自律神経のリズムを整えることは、どんなうつ病の患者にとっても有効です。座りながらにできる娯楽が増えたことで運動不足になりやすい現代において、運動を意識的に行うことがうつ病予防に効果的です。また、深夜帯に症状が重くなる新型うつ病は、規則正しい生活をすることで高い予防効果が期待できます。起床時間を設定し、毎朝同じ時間に起きる習慣を身に付けることで、12時までには寝る生活リズムを作り上げることが重要です。時代の変化とともに、うつ病も新しい形に変わり続けます。ストレスの多い社会に生きる以上、誰もが新型うつ病にかかる可能性は捨てきれません。新型うつ病の特徴を知り、予防法を実践していくことで、その可能性を限りなくゼロに近づけていくことが大切です。